ボクサーとして大切な考え方
ボクサーとして、そして人として成長するうえで大切なことがあります。
それは、人のせいにしないことです。
強くなる人は、「環境が悪い」「コーチが悪い」「練習が緩い」と考える前に、
まず自分に何ができるかを考えます。
これを、自責思考と言います。

例えば、「日曜日のレッスンが緩い」と感じる方もいるかもしれません。
たしかに、水曜日のような強度の高い練習と比べると、物足りなさを感じることもあると思います。
ただ、そこで大事なのは、すぐに不満として捉えるのではなく、相手の立場で考えてみることです。
日曜日のコーチは、競技ボクシングの選手経験があるわけではなく、ボクシング経験としては素人に近い立場です。
それでも、子どもたちがボクシングを怖がらず、楽しく続けられるように、一生懸命向き合ってくれています。
そう考えると、「緩い」と一方的に見るのではなく、
「子どもたちのために、できる範囲で頑張ってくれている」
という見方もできるのではないでしょうか。
指導には、それぞれ考え方があります。
楽しく続けることを大切にする指導もあれば、強くなるために高い負荷をかける指導もあります。
どちらが正しい、どちらが間違いという話ではありません。
目的が違えば、強度も変わります。
もし「もっと強くなりたい」「もっと追い込みたい」と思うのであれば、その時間を自分で変えることができます。

休憩中にただ話して終わるのか。
少しでもシャドーをするのか。
自主的に走るのか。
ミットのあとにもう一度構えを確認するのか。
強度は、誰かに与えてもらうものではなく、自分で上げることもできます。
「緩い」と言うのは簡単です。
でも、本当に強くなる人は、そこで人のせいにしません。
自分には何ができるか。
どうすればもっと成長できるか。
その視点で考えます。
もし今のクラスが自分に合わないと感じるなら、クラスを変える、練習日を変える、環境を変える。

それも自責思考のひとつです。
大切なのは、不満を言うことではなく、自分で選び、自分で行動することです。
これはボクシングだけの話ではありません。
社会に出ても同じです。
伸びる人、評価される人は、共通して人のせいにしません。
相手の立場を考え、自分にできることを考え、行動します。
だからこそ、子どもたちには早いうちから、
「相手目線で考えること」
「人のせいにしないこと」
「自分で行動を変えること」
を身につけてほしいと思っています。
ボクシングは、ただパンチを打つだけの競技ではありません。
考え方、姿勢、人としての強さが問われるスポーツです。
強くなりたいなら、まずは人のせいにしない。
そして、相手の立場を考える。
その考え方を身につけた子は、ボクシングでも、人生でも、必ず大きく成長していきます。
